FaMCUs (Federation Authenticated MCU Service) 利用ガイド (2015/4/23) − 接続編 − 1. FaMCUs とは FaMCUsとは、学術認証フェデレーションの枠組みを用いて 国立情報学研究所が提供する、テレビ会議用MCU(多地点接続装置) 共用サービスです。学術認証フェデレーションに参加する機関から MCU を予約することによって、多地点でのテレビ会議を実施する ことができます。 本利用ガイドでは、会議実施時の MCU への接続方法について説明します。 なお、予約の場合とは異なり、接続にあたっては、フェデレーションの認証は 必要ありませんので、どなたでも会議にご参加頂けます。 2. 接続方法(テレビ会議端末からの場合) MCUでは、複数の会議を同時に実施することができるため、会議を識別する ための会議室番号(カンファレンスID)が、それぞれの会議に割り当てられます。 会議に参加する際には、テレビ会議端末において、MCUのIPアドレスとともに 会議室番号を指定する必要があります。 (Polycom MCU に接続する場合、端末の解像度が高いほど消費ポート数が 大きくなることに注意して下さい。詳しくは、予約編のマニュアルを参照。) ・接続時に指定する方法 Polycom VSX/HDXなどでは接続先として指定するIPアドレスに続けて会議室番号を 指定することができます(内線番号としての扱い。E.164アドレス)。 例:150.100.12.113##123(#2つで区切る) (Tandberg Codian MCU から接続(カスケード)する場合は"##"の代わりに"!"で 区切ります。) ・接続後に会議室番号を指定する方法 接続時に会議室番号を指定しなかった場合は、MCU への接続が完了すると会議室 選択画面が最初に表示されます。テレビ会議端末でリモートカメラ制御の状態に してから、プッシュトーン信号(DTMF)を用いて会議室番号を送出し最後に「#」を 送出します。 会議室にカンファレンスパスワード(PIN)が設定されている場合は、さらに暗証番号を プッシュトーン信号を用いて送出し最後に「#」を送出します。 ・テレビ会議端末ごとのプッシュトーン信号の送出方法 - Polycom / Tandberg : ほとんどの機種では、リモコンの#ボタンを押すと、  タッチトーンを送出する状態になります。 Polycom の場合は、最初に Far ボタンを押してから操作する必要があります。 - Polycom PVX : ウィンドウ下側にある「通話制御」をクリックして開き、  「キーパッド」のタブをクリックします。 - XMeeting : Tools の Remote Control を選びます。 - NEC MediaPoint/VisuaLink : リモコンのポインタボタンを押します。 - Sony PCS-1 : リモコンの*ボタンを押します。決定ボタンでメニューが消せます。 - Sony PCS-TL30 : メニューボタンを3秒間押し続けるとソフトキーボードが現れます。 3. Tandberg ConferenceMe(Windows用アプリケーション)の利用による参加 Tandberg Codiam MCU を予約している場合は、ConferenceMe 機能を利用して 会議に参加することが可能です。ConferenceMe では、PCがNATの配下に接続 されていても、双方向のテレビ会議接続が可能になります。 まず、カメラとマイクのついたPCを用意し、予約情報で指定された URL に アクセスします。 最初にアクセスしたときは、アプリケーションのインストールを行います。 「インストーラをダウンロードするにはここをクリック」からインストーラを ダウンロードしてインストールしてください。 インストーラのURLは https://mcu.sinet.ad.jp/conferenceme.msi です。 アプリケーションがインストール済みの場合は、「ConferenceMeでカンファ レンスに参加するにはここをクリック」をクリックして開始します。 なお、アプリケーションのインストールでは、ConfigureConferenceMeという 設定用アプリケーションが併せてインストールされ、これを用いて、 ConferenceMeで利用するカメラやマイクを指定したり、通信レートを設定する ことができます。ConfigureConferenceMeは、ConferenceMe本体の動作中には 利用できないので、ConferenceMeを起動する前に利用します。 会議室番号やパスワードの入力は、キーボード上の数字キーおよび記号キー (#)を使用します。 注意事項: ウィルスバスター等のセキュリティーソフトと相性が合わないことがあります。 (参考情報) http://esupport.trendmicro.co.jp/Pages/JP-2075706.aspx http://esupport.trendmicro.co.jp/Pages/JP-2075707.aspx ConferenceMeを使用する場合、通信遅延が若干長めになるようです。 ConferenceMe が利用するポートは 5082/UDP です。 4. XXX Skype からの参加 (Skype Video には非対応) XXX [Microsoft社の仕様変更によりサービス停止中です] NII の提供する以下の MCU では、Skype からの利用が可能です。 ・NII Tandberg/Cisco Codian MCU 4500 (接続先が 150.100.12.113) - nii.mcu1 ・京大 Tandberg/Cisco Codian MCU 4200 (接続先が 130.54.32.129) - nii.mcu2 ・NII Cisco MCU 5300 (接続先が 150.100.120.100) - nii.mcu5 Skype からの接続の手順は以下のとおりです。 1) Skype を起動して、接続したい MCU に対応する Skype ユーザを検索 nii.mcu1 : NII Tandberg/Cisco Codian MCU 4500 nii.mcu2 : 京大 Tandberg/Cisco Codian MCU 4200 (nii.mcu3 : Polycom RMX 1000 - 接続不可) (nii.mcu4 : Polycom RMX 1500 - 休止中) nii.mcu5 : Cisco MCU 5300 (接続先の組み合わせを問わず、4ユーザまで同時接続が可能) 2) コンタクトに登録 3) コールする 4) MCU に接続され、MCU の応答アナウンスが聞こえる 5) ダイヤルパッドを表示させ、プッシュトーン(DTMF)で、会議室番号(続けて"#")、 パスワード(続けて"#"、パスワードが設定されている場合)を送信する 6) 会議室に接続される 5. 参考情報 テレビ会議端末のバージョン等について ・Polycom FX/VS4000系で映像が乱れる場合は次のバージョンにバージョンアップが  必要かもしれません: ViewStation EX FX VS4000 Version 6.0.5 ・Polycom PVX系で映像が片方向通信になる場合はMCU側の設定で暗号化を無効に  すると問題が解消するかもしれません。 ・Tandberg MXP系でH.239によるコンテンツの2画面目を用いた受信ができない  (MCUの制御画面において「H.239送信:共通コーデックがありません」と表示  される)場合はファームウェアのバージョンアップが必要かもしれません。  このメッセージが表示されても、Tandberg MXP系での1画面目によるコンテンツの  受信や、Tandberg MXP系からのH.239による2画面送信は可能のようです。 ・xmeetingがSnow Leopardで動かない場合は、   ~/Library/Preferences/net.sourceforge.xmeeting.XMeeting.plist を一旦削除  すると解決するかもしれません。 テレビ会議端末からの画面レイアウト等の制御について ・ Codian MCUの場合 リモコンの上下左右、ズームIN/OUTキーで制御が可能です。 詳細:https://mcu.sinet.ad.jp/help_conference_features.html ・Polycom RMXの場合 DTMFキーパッドでトーン信号を送ることで制御が可能です。 詳細:http://supportdocs.polycom.com/PolycomService/support/global/documents/support/setup_maintenance/products/network/jp/RMX_GSG_V_7_7_jp.pdf 「Polycom RMX 1500/200/4000スタートアップガイド」の3-71以降付近を参照